
『ロザリーのひみつ指令』(ティモテ・ド・フォンベル:作 イザベル・アルスノー:絵 杉田七重:訳 あかね書房)、読了。
短いお話です。もとは2014年にフランスで出版されたお話。これに2018年、カナダのイラストレーターが絵をつけたものだそう。出版社による対象年齢は小学校中学年からとのこと。
第一次世界大戦中のこと。赤毛の女の子・ロザリーは5歳半。お父さんは戦争に行き、お母さんは戦争が始まってからずっと工場で働いていて、ロザリーは小学校に預けられている。心の中でロザリーは「ロザリー大尉」になり、密かにある任務を果たそうとする・・・。
対象年齢ならともかく、大人は出だしで、もうちょっと辛くなってしまいます。
「いつもいいニュースばっかりで、悪い知らせはない。」
どこの国でもそうなんでしょうか。かつての我が国、今の彼の国。
「あたしの頭のなかには戦争しかないんだから。戦争より前のことは、小さすぎて何もおぼえてないんだから。」
・・・(悲)。