『私の船長さん』(M.B.ゴフスタイン:作 谷川俊太郎:訳 ジーシー)、読了。
絵本です。原作は1974年とのことなので、もう50年近く前ですね。
小さなお人形の女の子。彼女がいる棚の下、窓際に置いてある、これまた小さな漁船の模型。この船を見る時、彼女の頭の中には、ささやかなロマンスが広がっていて・・・。
作者は試作を学んでいたことがあるそうですし、訳者も詩人ということで、物語というより挿絵付きの詩、という趣です。
簡素で素朴で、技巧的ではないけど温かみのある絵がとてもよいです。髪を後ろでお団子にした女の子も、帽子に口ヒゲの船長さんもかわいい。
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