『現代思想の遭難者たち』(いしいひさいち:著 講談社)、読了。
講談社学術文庫でマンガ? と思ったら、元は『現代思想の冒険者たち』という思想書シリーズの月報に連載されていたのを加筆して、単独の本としてまとめたものだそう。哲学者・思想家をネタにした著者らしい4コマギャグです。しかし、こんなマンガ、思想書に付けたりして、担当者はだいじょうぶだったんだろうか。左遷されたりしなかったんだろうか。
おもしろいっちゃ、おもしろいんですが、こう読むのに時間がかかる4コママンガも珍しい。各哲学者・思想家ごと、さらに各4コマ1篇に必ず解説がついているのは親切なんですが、それ、読まないとギャグが理解できない・・・。こっそり白状すると、読んでもわからないのがけっこうありました。おまけに元々読みにくい著者の書き文字が文庫サイズで小さくて余計に読みにくいし。しかもそのこともネタにしてるし。ギャグ漫画家は転んでも決してタダで起きてはいけないのね。
現代思想麻雀大会とか、そういうノリが好き。