
『死海文書』(日経ナショナルジオグラフィック)、読了。
月刊誌・ナショナルジオグラフィック日本版の別冊です。
「死海文書」とは第二次世界大戦後に死海の近くで発見された紀元前後の古代ユダヤ教文献群のことです。発見が衝撃的であったことや発見から公開までに時間がかかったことからか、オカルト方面からも注目を浴びてしまい、日本では90年代に爆発的な人気を博したアニメの中で言及されていたことから妙な形で有名になってしまいましたが、そうしたこととは無関係に歴史学にとっては大変重要な文献群です。
本書は、死海文書について現在までにわかっていることを写真とともに紹介するもの。
参考になることもありましたが、内容はちょっと残念な感じに薄めです。100ページ程度の雑誌別冊ですから、まあ、しょうがないか。後半は死海文書そのものというより、死海文書と関連する聖書各部の簡単な解説が主体。ナショナルジオグラフィックの別冊なんで、写真はさすがにきれいですけど。