昨日、12月1日は映画の日(割引の日!)。平日ですが、家から30分ほど(自転車)のところにある映画館で、ちょっと気になっていた映画がレイトショーでやっていたので、仕事の後、家で夕ごはん食べてから観に行きました。珍しいパターンだ。
『グリーン・ナイト』、2021年制作でアメリカ・カナダ・アイルランド合作です。
『指輪物語』などで知られるトールキンが現代英語に訳した中世騎士物語を、『ア・ゴースト・ストーリー』のデビッド・ロウリーの監督で映画化したものだそう。『指輪物語』は大好き、『ア・ゴースト・ストーリー』も観ていた、というので観に行く気になったわけです。
伝説の英国王・アーサー王の宮廷でクリスマスの宴が行われていた。そこへ全身緑の異様な騎士が突然闖入し、居並ぶ騎士たちを挑発する。王の甥・サー・ガウェインがその挑発に乗ってしまったことから、彼は奇妙な旅に出なければならなくなる・・・。
う〜ん、先に言っとくと、誰にでもオススメできるような映画ではありません。トールキン関連だからって『ロード・オブ・ザ・リング』みたいなエンターテイメント性は全然ないので、そういうのを求めている人には多分まったく向かないと思います。監督が『ア・ゴースト・ストーリー』の人だったので、わたしはそこは全然期待していなかったのですが、それにしてもよくわからん・・・。
『ア・ゴースト・ストーリー』もわかりにくい映画でしたが、映像でも言葉でも端的に説明するのが難しい「何か」を間接的な表現の積み重ねで伝えようという意図が感じられました。しかし、本作は作り手の方も自分が何を語りたかったのか、よくわからなくなっているのではないかという疑いが・・・。
といって途中で寝ちゃうとか観るのやめちゃうとか、そういうまるっきりつまんない映画でもないんですよね。なんだかんだで画面は美しいし。古の欧州っぽい重っ苦しい石造りの館とかお天気悪くて寒々とした野原とか、堪能してしまいました。
どうにも評価に困る映画でした。
蛇足。
入場してみたら、こんな状態でした。
誰もいやしねぇ。
せっかくなのでスクリーンの前でダンスでも披露し・・・、やめろ。
結局観客は他に4、5人。レイトショーだしね。