
『遠い町から来た話』(ショーン・タン:作 岸本佐知子:訳 河出書房新社)、読了。
これは絵本というか、童話というか、なんというか・・・、これ、子ども向け? いや、子どもが読んでもおもしろいと思うかもしれないかもしれないけど、どちらかというと大人向けに重心がかかっているような気がします。
オーストラリアの絵本作家・イラストレーターによる十数篇の短いお話。
この絵、親しみやすいといえば親しみやすいんだけど、どこか薄気味悪い感じ(最近、読んだ『旅する小舟』に通ずるような)で、生気を欠いた、迷える魂の世界、という趣。そういう風にあえて描いているような気がします。子ども向けのポップな明るさより暗いトーンが印象に残ります。
お話も、わかったような、わかんないような。
でも、嫌いじゃないです。もっと他の作品も読んでみたい気がします。
とりあえず、エリック、かわい! エリックの置土産も!
今日の本 − 『旅する小舟』