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開店休業の記

今日の本

ジンセイハ、オンガクデアル

 『ジンセイハ、オンガクデアル』(ブレイディみかこ:著 筑摩書房)、読了。

 現時点で著者の最新刊だと思うのですが、内容は旧著からの再収録であったり、ウェブの方に掲載された文章であったり、ごちゃまぜ。書かれた時期もけっこうバラバラで、近いとこだと2016年、古いものだと2004年のエッセイもあります。

 前半は以前読んだ『子どもたちの階級闘争』の前日譚的なものが中心で、後半は映画・図書・音楽について。書いていることもごちゃまぜですね。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』のように、基本的に一つのテーマについて綴っているものではありませんので、ご注意。

 なんというか、内容以前に、『花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION』や『ヨーロッパ・コーリング・リターンズ』もそうでしたが、作家というのは一つヒットが出さえすれば、業界内での待遇も変わり、不遇時代の旧作も陽の目を見るようになるものなのだなと感慨。

 前述の通り、バラバラに書かれたものをかなり強引にまとめた文集で、散漫といえば散漫なのですが、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』よりだいぶガラの悪い文体(まえがきからすると、どうやら著者自身、それを認めているよう)で、わたしはこういうの、けっこう好きなので楽しめました。