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開店休業の記

今日の音楽 ー 仮面ライダーではない

Henry The Human Fly

 何なんでしょうね、お面かぶってギター持ってポーズとってますけど。まだ20代前半の Richard Thompson 、若気の至りとしか思えん。1972年のソロデビューアルバムです。"Henry The Human Fly" 、ハエ男すか。発売当時、売上は最悪レベルだったとかで、あ〜、このジャケじゃ買わんよなぁ・・・。

 実に迂闊なんですが、本作、今まで聴き漏らしていました。ここんとこ、Thompson 翁関連旧作シリーズってことで、昔の作品、確認してたらまだ聴いてなかったことに気がつきまして。まあ、このジャケだから、後回しにされてそれっきりになってたんだろうなぁ。レコードも商品と考えれば、やっぱ、パッケージングは大事。

 で、内容ですが、ソロデビューアルバムにして、すでに翁の基本がここにあり、という感じです。伝統音楽とロックンロールの融合を進めた成果が確実に表れ、ギターヒーロー続出の時代にあっても、あのギターは独特で強力な個性となっております。1曲めなんか、ギターなのにパグバイプみたい。歌声は今と変わらないです。"Shaky Nancy" が好き。

 参加者には Fairport Convention 時代の仲間、Ashley Hutchings と Sandy Denny 。(同年に翁と結婚して Linda Thompson となる前の)Linda Petersも。"The Bunch" とかぶってますな。発表も同じ年だし。おおっ、やはり元 Fairport Convention の Iain Matthews と Plainsong を組む Andy Roberts もいますね。あれっ、Plainsong の "In Search Of Amelia Earhart" も1972年じゃん。この当時って、どういう仕事の仕方、してたんだか。