
『世界「倒産」図鑑』(荒木博行:著 日経BP)、読了。
失敗から学ぶことを目的に、過去に倒産した著名企業の事例を25挙げて解説したもの。
各社の倒産の背景を戦略上の問題とマネジメントの問題の2つに分け、さらに戦略上の問題を「過去の亡霊」型と「脆弱シナリオ」型に、マネジメントの問題を「焦りからの逸脱」型、「大雑把」型、「機能不全」型に分類し、1社あたり10ページ程度で会社の歴史、主な事業、そして破綻に至る過程を簡潔に、専門用語はあまり使わないわかりやすい文章でまとめています。
その方面のプロが読むものではないと思いますが、イラスト入りでとっつきやすく、まだ企業などでの勤務経験をもたない大学生あたりでも理解しやすい内容となっていて、これから経営などを学ぼうとしている入門者向けのものと思います。
わたし、ここで挙げられた25社、全部知ってるわ。わたしが社会に出た後でつぶれた日本の会社もけっこう入ってましたし。そおいう齢だしね(遠い目)。ああ、あの会社がつぶれた時はそうだったなぁ、と懐かしく・・・、いや、懐かしく思い出すようなことではないか。倒産なんだから。