メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日の本

論考 日本中世史

 「論考 日本中世史」(細川重男:著 日本史史料研究会:監修 文学通信)、読了。

 題が、堅い。このせいで「しかつめらしい歴史論が展開されるのでは」と、敬遠してしまう人が出そうですけど、全然違います。何でこういう題にしちゃったんでしょうね?

 異色の研究者である著者が繰り広げる、平安末〜鎌倉〜南北朝あたりの武士関連小ネタ集、というのが内容なんですけど。

 既に雑誌や著者のサイト・ブログにて発表されていた文章を中心に、数ページのコラムというか歴史随筆というか、そういったものが51話収録されています。かなりまっとうな考察にかなりアレな考察、歴史人物キャッチコピーに果ては替え歌まで、いろんなネタが飛び出してきて、一貫性とか脈絡といったものはまるっきり感じられませんが、読みやすくておもしろい。ここでかつて紹介した「頼朝の武士団」の著者のノリが好きな方は楽しめるハズ。一方、(従来の)研究者らしい生マジメな論述を期待している方は避けたが無難かも・・・。

 特に興味深かったのは毛利季光のこと。親父さんが大江広元、文官で元々学者の家系だったのに、いつのまに息子は武士になっちゃったんでしょうね? 奥さんにかけられた言葉に思いっ切り反応してしまったのも、武士化して日が浅く、それが故にかえって「武士らしさ」というものを過剰に意識していたからじゃないか、とか考えてしまいました。ちなみに季光の子孫が戦国の大大名・中国地方の覇者となる毛利元就。

 「自爆の家 その①・その②」は納得。あの二家はどうしてしつこくああだったんでしょうね?

 超能力管領・・・。