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開店休業の記

今日の本

アフガニスタン史

 「アフガニスタン史」( 前田耕作・山根聡:著 河出書房新社)、読了。

 アフガニスタン史概説の本です。

 紀元前からの長い歴史のある国なので、付録年表を含めても250ページ程度の本では詳述は不可能で、近代以前は駆け足、内容の中心は19世紀以降です。また、2002年に出版されたものなので、アメリカでの同時多発テロ直後までの記述となっています。近年の情報を知りたい場合は、別書をあたる必要があります。

 アフガニスタンは、古くはアレクサンドロス大王、チンギス・カン、ティムールといった恐るべき征服者が去来した土地であり、「西遊記」の三蔵法師のモデルとなった唐僧・玄奘はここを経由してインドへ向かい、帝国主義の時代には南下を狙うロシアとこれを阻止しようとするイギリスのにらみ合いの場となった、ユーラシアの十字路とも言うべき位置にあります。

 日本にはあまりなじみのない地域であり、登場する人物も聞いたことがない名前ばかりで、きちんと頭に入ったとは正直言えません。加えて、その地理条件から歴史展開は複雑かつ混沌としており、本1冊読んだくらいで理解できるものではない、ということがわかったのが収穫でしょうか。