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開店休業の記

今日の本

イヌは何を考えているか

 「イヌは何を考えているか」(グレゴリー・バーンズ:著 野中香方子・西村美佐子:訳 化学同人)、読了。

 これは誤解を招きそうな題ですね。「読めばウチの犬がいつもしているあのしぐさにどういう意味があるのか、わかるかもしれない」とか勘違いしそう。原題が "What it's like to be a dog" ですから、直訳ではないにしろ、それほどかけ離れているわけではない訳なのですが。

 犬の飼い主のためのガイドブックとか、そういうものではありません。最新技術、特にMRI(磁気共鳴画像)を使って動物の脳の働きを調査することにより、動物の「心」はどんなものであるのか探ろうとする研究者の奮闘記、というような内容です。犬限定でもないです。著者はアメリカの神経科学者。

 また、「その研究によってどんなことがわかったのか」というような研究成果を報告する内容ではなく、「動物の心を知るためにどのような研究をしているのか」という過程や方法の紹介が主です。それはそれでおもしろいことはおもしろいのですが、中途半端でまとまりがないという感じも否めません。もうちょっと焦点を絞ってほしかった。ユニークな研究で意義はあると思いますので、今後に期待。