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開店休業の記

今日の本

サウンド・マン

 「サウンド・マン」(グリン・ジョンズ:著 新井崇嗣:訳 シンコーミュージック・エンタテインメント)、読了。

 音楽エンジニア/プロデューサーである著者の名前は、60〜70年代の英米ロック愛好者なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。巻末のディスコグラフィーにまとめられた参加作品のまあ、多いこと。しかも、名作がバンバンはいってます。これじゃ、60年代後半〜70年代は仕事しっぱなしだったんじゃないのと思いますが、本文読んでもどうもそんな状態だったらしいです。本作はそんな彼の自伝というか、お仕事の思い出帳というか。

 本書の読者は、ストーンズやビートルズ関連のエピソードを期待して、という人が多いんではないかと予想されますが、わたしは当然 Ronnie Lane 関係の記述が目当てで買いました(キッパリ)。んで、そのあたりはだいぶ前につまみ食いで読んでしまった後、放置していたのを思い出して最初から読み直してみました。

 Ronnie とのつきあいは古く、Small Faces のファースト・シングル "Whatcha Gonna Do About It" のエンジニアを務めて以来とのこと。Small Faces 時代に Ronnie が過労で倒れた時は、彼が自宅に連れていき、数日静養させたとか。当時、その家に同居していたのが、かの Ian Stewart 。後年 Ronnie のバンドにも参加しますが、彼ともこのころからのつきあいだったんでしょうか。

 その他、Faces や "Rough Mix" プロデュース時、あるいは The ARMS Concert での逸話などが語られており、Ronnie Lane ファンとしては見逃せない一冊です。

 それ以外にも、様々なミュージシャンとの関係とか当時の業界の内幕とか、興味深い話がいっぱい。彼がかかわってきた音楽が好きな人なら、一読の価値ありかと。

 最初から全部ちゃんと読んでよかったです。