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開店休業の記

今日の本

戦争の中国古代史

 「戦争の中国古代史」(佐藤信弥:著 講談社)、読了。

 殷から前漢まで、戦争で概観する中国古代史というものです。この時代範囲設定はちょっと不思議で、いかなる理由からでしょうか。新書でまとめられる範囲で、ってことかしら? もう少し下って三国まで含めてしまうと1冊じゃ足りなくなりそうだし。

 司馬遷の史記でいうと、殷本紀以降。日本でも古くからよく知られた時代ではありますが、去年出た本なので、近年の研究成果が盛り込まれており、既にそれなりに知識のある方でも興味深い点が多いのでは。

 「宋襄の仁」は無用の礼節を守ったというわけでは必ずしもなく、当時の戦争の「作法」であった可能性があるそう。その後、戦争観が変化し、「兵は詭道なり」などという言葉が生まれるような状況になったと。

 あとがきによると、本書は中国の戦国時代を舞台にしたコミックがブームになっていたことから企画されたとか。