「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ:著 新潮社)、読了。
おそらく著者が広く知られるきっかけになった本ですね。著者自身、別のところで、この本は例外的で、それまでは「自他ともに認める売れない書き手だった」と言っています。中学(著者曰く、元底辺校)に進学した著者の息子さんの学校生活を中心に綴った作品です。
大ヒット作となった本作ですが、本作の前、そして後の著作と比較しても、文章にせよ、書こうとしている対象にせよ、通底しており、本作だけ特異な内容になっているわけではありません。わたしとしては他の作品と同じようにおもしろく感じました。なので、なぜ、本作でいきなり売れたのかは謎です。そりゃ、ヨーロッパの政治問題やモリッシーの歌について書くより、日本の血をひく少年が英国の中学校でどんな生活を送るのか、の方が多少関心は持たれやすいとは思いますが。
著者の息子さん、この当時、学級委員になっていたそうですが、現代の英国でもやっぱりこういう子が学級委員になるのね。わたしがこの年頃の時代も学級委員になるのはこういうタイプだったなぁと変なところで懐かしく。
今回は若干控えめですが、それでも「若い頃のマリアンヌ・フェイスフルみたいな髪型」なんて、わかる人と何それな人に激しく二分されそうな形容が(苦笑)。