「日本の原風景」(安野光雅:作 山川出版社)、読了。
日本風景画集です。これが作者としては初めての日本風景画集なのだそう。意外です。
津和野の美術館でもいろいろ観ましたが、作者の絵の中でも日本の風景画は特に好き。やわらかな色調、ほんのりにじむ郷愁の情、観ていて気持ちが落ち着き、穏やかになります。思い出した時に取り出して、数ページづつ、ゆっくり観ていました。
それぞれの絵には、その風景にまつわる著者の短い文章が添えられています。おっとりとした文で、とりとめがないようでもありますが、絵に合っています。
熊本県の高森や徳島県の祖谷、鎌倉の腰越漁港など、わたしが行ったところがいくつもあって、「ああ、こうだった、こうだった」と懐かしく。
旅に出たくなりました。
今日の本 − 「絵の教室」
今日の芸術 − 「安野光雅の絵本展」