
なぜか "Breakfast In America" がとても聴きたくなって、買ってしまいました、Supertramp の1979年発表、同名アルバムです。
1970年代、そしてそれより前のロックについては、まわりに聴く人がほとんどいない環境で育ったのでほぼ後追いなんですが、"Breakfast In America" は数少ない例外で、多分発表からそれほど経っていない時点で聴いていたと思います。このアルバムは大ヒット作ですし。
その割には印象の薄い人たちですが(酷い)。わたしは "Breakfast In America" 以外の曲はまったく知りませんでしたし、メンバーの名前も知りませんでした。調べてみると、1960年代末にイギリスで結成されたバンドで、どうも当初はプログレ寄りの音楽をやっていたようです(聴いてない)。
プログレ! 本アルバムを通して聴いても、全然そういう感じはないんですけど。長尺物とかないし(アルバム最後の曲だけちょっと長くて7分台)。1970年代といってもパンク勃発後の終盤で、LPの片面1曲とかそういう時代ではなくなっていたでしょうが。
延々ギターソロとか、おどろおどろしい効果音強調とかはなし。クリアな音質に親しみやすいポップな演奏・メロディ。添付の日本語解説にあるように 10cc あたりをイメージした方が近いのでは。
アメリカで制作された作品であり、音はなるほどアメリカのメジャー路線という感じなんですが、センスは結局イギリスというか。「カリフォルニアの女の子に会うんだ」とか歌ってるし。このころはまだイギリスの人にとっても「憧れのアメリカ」っていうのはあったんでしょうか。