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開店休業の記

今日の本

国造

 「国造」(篠川賢:著 中央公論新社)、読了。

 国造(くにのみやつこ)は古代史においてしばしば登場する言葉で、律令以前の古制において朝廷に任命された地方官、らしいのですが、どうも実体がよくわかりにくい。ということで、この本を読んでみたのですが、やっぱりわかりにくい。日本古代史研究者である著者も率直に「要するに、よくわかっていない」と言っています。

 明文法がなかったころの時代の制度なので、しかたのないところではあります。そんな悪条件の中、あちらこちらの史料に散見される国造についての記述から、できるだけの検討をしてみた、という内容になっています。なので、すっきりした説明を求めようとするとアテが外れます。どちらかというと、今後の議論のためのたたき台、という感じでしょうか。

 研究の進展を待ちましょう。