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開店休業の記

今日の本

古代日中関係史

 「古代日中関係史」(河上麻由子:著 中央公論新社)、読了。

 古代の日中関係史ということで、日本側は倭の五王から平安時代まで、中国側は南北朝から宋までの時代、どのような交流があったか、という本です。

 著者は日本古代史の研究者。

 例えば、倭の五王についてとか、遣唐使についてとか、といったものならあると思うのですが、一般向けでこの範囲、5〜600年という長い期間をカバーした本というのは珍しいのでは。長期的な視点で古代日中の交流をとらえることができる点が評価できる一方、対象範囲が広すぎて著者本来の専門分野を超えたのか、これ、どうなのかなと思うところ(称徳上皇は他戸王への皇位継承の中継ぎとして道鏡即位を画策したという説は初めて聞きました)もないではないですが、ともあれ、あたらなくてはいけない史料が膨大になるので大変だったろうと思います。

 2019年に出た本なので、梁の職頁図や祢軍墓誌といった近年の発見も盛り込まれています。