
2019年の3枚めのアルバムがよかった Michael Kiwanuka 、さかのぼって旧譜を聴いてみました。2012年のデビューアルバム "Home Again" です。
アコースティックでフォーク寄りのソウルという感じです。音が1960〜70年代っぽくて、黙って聴かされたら、2012年の作品だとは思わなかったでしょうね。
基本的には3枚目と同じ路線といえばそうなのですが、3枚目の抑えめであってもにじみ出る悲痛な色がこちらでは感じられません。3枚めはしっかり現代的な音も導入されていましたし、古いものと新しいものが同居しているところが魅力でした。本作とはプロデューサーが違うってのもあるんでしょうか。
こちらも良い作品ではあると思いますし、安易に流行を追わなかった結果、聴く時代を問わない高品質な内容に仕上がった、とも言えるかもしれませんが、わたしとしては安定しすぎていて、もう少しスリルが欲しいと感じます。デビュー作にそこまで求めるのはぜいたく?
ということで、わたしはやはり3枚めの方が好き。
今日の音楽 − "Michael Kiwanuka"