メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日の本

子どもたちの階級闘争

 「子どもたちの階級闘争」(ブレイディみかこ:著 みすず書房)、読了。

 ここのところ、著者の本をよく読んでいます。今回、題に「階級闘争」なんてあるので政治向きの話かと思いきや、著者が勤務していた英国の無料託児所(著者曰く「底辺託児所」)の体験談です。

 かなり壮絶です。「まあ、外国の話だしね」と割り切って読むことも可能でしょうが、著者も時々言及する映画監督ケン・ローチ描くところの英国の社会問題が、日本とけっこう共通していることを考えると、あまり他人事だと思わない方がいいのかも。

 それに日本には日本の、別の壮絶さが、すでに存在しているのかもしれないし。日本の保育園の保育士の配置基準が、3歳児20人につき1人とか(英国は例外はあるものの3・4歳児8人につき1人だそう)、それで目が行き届くんでしょうか? 筆者も言うとおり、3歳児は侮れませんよ。

 園庭が狭いのか、公園で遊んでる保育園児集団を見ることがあります。彼ら、突然てんでバラバラにダッシュしたりするからコワいのよ。園児を確保すべく少人数で必死に走り回ってる保育士さんたちを見ると、なんとかしてあげた方がいいんじゃないかと思うわけですが、むしろ配置基準をさらに緩和することによって待機児童問題の解消につなげようっていう話もでているらしいです。不安。

 例によって、「アニー・レノックス」とか「スージー・スー」とかいう名前が形容で出てきます。