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開店休業の記

今日の本

ワイルドサイドをほっつき歩け

 「ワイルドサイドをほっつき歩け」(ブレイディみかこ:著 筑摩書房)、読了。

 今回は Lou Reed すか?

 イギリスの労働階級のおっさんを観察したエッセイ21編。

 登場するおっさん方は概ね1950年代の生まれ、Ronnie Lane を生んだロンドン・イーストエンド出身の人もおられます。著者の夫君の友人たちらしいです。

 そろそろ体が言うこときかなくなる年齢に足を踏み入れながら、未だ人生に苦闘を続ける大英帝国の地べたのおっさんの姿を、身近で見つめる著者が活写していてとてもおもしろいです。

 タイトルが Lou Reed なのに巻頭から「手のひらを太陽に」の替え歌で始めてしまう著者のセンスってどうなのよ?(笑)とか思ったりもしますが、こういう生々しいレポートはやっぱり実生活の中で交流のある人でないと。旅行者や海外に派遣されたジャーナリストとかじゃ書けませんやね。

 どこのおっさんも煩悩をいっぱい背負って生きています。鬱陶しいかもしれないけど、許しておくれ。だって、おっさんなんだもの。多分、許してもらえないんだろうなと思いつつ。