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開店休業の記

今日の音楽 ー 6時間聴いて

Audio Diary 2014-2018

 今はあんまり見ませんが、以前はロック初心者向けの「まず、コレを聴け!」ってな名盤選の本や雑誌の企画がありましたな。今ほど、手軽に聴ける音源も、そもそもどんな音楽が存在しているのかっていう情報にも乏しかった時代には、それなりに役に立つものでした。それなりにね。

 当然、The Beatles とかは必ず入っているわけですが、考えてみたらいくら初心者でもそのへんは教えてもらわなくても知っているわけで、つーか、ロック好きでない人でも知ってたりするわな、むしろいらんかったんじゃないの、とか、いまさら思いますが、それはどうでもいいとして。

 そのへんは別として、ロックに興味がない人はともかく、ロックの世界に足を踏み入れるなら「必ずおさえておかねばならぬ」ってな感じで、どんなロック名盤選にも含まれていたアルバムがいくつかありました。その一つがかの King Crimson 、デビュー作の "In The Court Of The Crimson King" でございます。

 ということで、わたしもロック初心者時代に「とにかく聴かないといけないのね」と聴いてみました。確かに強力な個性を持った音楽ではありました。でも、同時にわたしの前を素通りしていく音楽でもありました。あれっっっ?

 お好きな方なら、いや、そうでなくとも、この強力な音を聴けば必ず巻き起こるのではないかと思われるなにがしかの感興が、一切なかった・・・。世の中にはタマネギ刻んでも目が痛くならない人がいるらしいですが、そんな感じ・・・、いや、全然違うか。単純にわたしの耳が腐ってる? ええ、そうでしょうとも。

 しかし、たまたま相性が悪かったということもある。あれだけ評価の高い King Crimson 、他にも名盤多数ということですし。

 と、しばらくたってから別の作品を聴いてみることにしました。"Red" です。70年代最後のスタジオアルバムにして、傑作と誉れ高き "Red" ですよ。

 で、当時のわたしが聴いて何を感じたかというと・・・、ダメだ、なんにも思い出せん。収録曲名、一つも出てこない。

 ・・・。

 月日は流れて。

 わたしもいろいろな音楽を聴き漁り、まあ初心者ではなくなったとは思います。じゃあ、中級者か上級者になったのかと言われれば、答えに窮しますが。ロック中級者、上級者ってどんな人のことなんでしょうね?

 風の便りに耳をすませば、King Crimson 、現在も活動中のよし。なんとっ!

 精進した今のわたしなら、彼らの素晴らしさが理解できるかもしれない! ということで気合を入れて買ってみました。"Audio Diary 2014-2018" です。ライブを活動の中心に据えた近年の集大成的なセットで、2014年から2018年までの選ばれたライブ演奏曲を収めた、各年ごとのCD5枚組という重量級。これをガッチリ聴いてなおかつ何も感じないというなら、わたしは King Crimson とは御縁がないということでしょう。

 結果、御縁、なかったみたいです。