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開店休業の記

今日の本

学術書を読む

 「学術書を読む」(鈴木哲也:著 京都大学学術出版会)、読了。

 学術書、特に専門外の学術書を読むことを心がけましょうという、題名のとおりの内容です。想定している読者はおそらく大学の新入生あたりではないかと思います。著者は出版元の編集長。

 内容は、学術書を読む意味、どんな本を選ぶか、読むことから「知」について考える、という3部に分かれています。

 学術書、と言われた段階で腰が引けてしまいそうですが、本書自体の文章はやさしく読みやすいものです。

 「断片化した『情報』だけでなく、総合的な『知識』を」という、著者の願いは納得できるものです。また、近年の「知の評価」のあり方に対する疑問、特に多国籍情報企業傘下の出版社による学術雑誌の寡占化、研究業績の数値化による評価の行き過ぎについては気になりました。

 わたしも少々、心がけてみましょう。本書では良書の紹介もあり、いくつか興味が湧いたのがありましたので、読んでみるつもり。