「エネルギー400年史」(リチャード・ローズ:著 秋山勝:訳 草思社)、読了。
16世紀末、エリザベス1世統治下の英国から書き起こされる、人類に利用されてきた各種エネルギーの歴史です。
著者は核開発の歴史などのノンフィクション作で著名なアメリカ人ジャーナリスト。
薪に始まり、石炭、蒸気機関、ガス、鯨油、石油、電気、原子力、風力、太陽光その他、非常に広い分野に話が及び、註を含めると650ページを超える労作です。
文章は落ち着いたものですが、反面、その手堅さによってこれだけの広い分野を扱って一般の読者に読ませるにはやや面白みに欠けがちにもなっているような気もします。ページ数が多かったにしても、読むのに時間がかかりました。
とはいえ、この内容を一人で1冊にまとめる力量は大したものです。