たまたま割引クーポンが手に入ったので、映画を観ました。「ハニーランド 永遠の谷」(2019年)です。
製作国は北マケドニア。また珍しいところの映画ですね。ドキュメンタリーなんですが、なんとアカデミー賞受賞作なんだとか。
伝統的な養蜂で生計を立てている50代の女性を3年かけて撮影したものです。荒涼とした谷あいの土地で老齢の母と二人暮らし。村に他に住人はいなかったが、ある日、遊牧の大家族がやってきたことから、振り回される彼女。
NHKのドキュメンタリーがエンターテイメント作品に観えてくるくらい、おそろしく地道な映画です。アカデミー賞をとっているからといって、万人向けでは決してありません。観るなら、そのつもりで行ったほうがよろしいかと。
自然の中で昔ながらの生き方を続ける女性、というととても美しいことのようにも思われるでしょうし、たしかにそういう面もあるのですが、観て伝わってくるのはその暮らしの厳しさが圧倒的です。そこで暮らしていける術を持つ彼女の強さに畏敬を感じつつ、同時に彼女の深い寂しさが心に残りました。