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開店休業の記

今日の映画

エッシャー 視覚の魔術師

 また映画です。最近、やたら観てます。急に映画好きになったわけじゃないんですが。

 2018年、オランダ制作のドキュメンタリー、「エッシャー 視覚の魔術師」です。まあ、これは外せんよね。

 冒頭でエッシャーの言葉が引用されます。「私の作品をテーマに良い映画を作れるのは、恐らくこの世にひとり。それは私だ」、おいおい、いきなり、それ? じゃあ、この映画はダメってこと?

 続いて登場するのが Graham Nash 。CSN&Y の。何なんすか、この構成? ちなみに彼、エッシャーを「あなたはすばらしい芸術家だ」と褒めたら、「わたしは芸術家じゃない、数学者だ」と返されたそう。

 残されたエッシャー自身の言葉をもとに、基本的には時系列順に彼の生涯を追っているのですが、伝記映画というには彼の人生についてはあっさり流した感があるし、じゃあ彼の作品中心かというと必ずしもそうでもないという、どうもとりとめがない。

 じゃあ、つまらないのかというとそうでもなくて、作品だけでなく幻視者のようなエッシャー本人のユニークさが浮かび上がってきておもしろいものでした。南欧の青い空に魅かれながら「色はあまり使いたくない」と言い、バッハの音楽と自身の作品に通ずるものを見いだし、同業者であるはずの画家たちの中にあっても目指すものの違いから孤独を感じてしまう・・・。

 作品の紹介も、一つ一つにはそれほど深く突っ込んではいないのですが、見せ方がうまくて楽しいです。カール・アップ、出てきた! やたっ!

 エッシャーが好きな人なら、やっぱり観といた方がいいでしょうね。