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開店休業の記

今日の音楽 ー いっそ全作リマスターボックスセットとか欲しいんですけど

The Best Of Everything

 今年出た Tom Petty & The Heartbreakers のベスト、"The Best Of Everything" です。未発表曲あり。ソロや Mudcrutch の曲も含まれており、故 Tom Petty の 音楽を概観できる内容となっております。

 2枚組38曲入りということで量はたっぷり。選曲も妥当だと思います。彼のように長く活動した人だとファンによっては、「"It's Good To Be King" は?」とか「"Rebels" は?」とか「"Let Me Up (I've Had Enough)" から1曲だけ?」とか、いろいろ不満が出てきてしまうのはあるでしょうが、まあ、それはしょうがない。

 改めて聴いてみると、初期 "Long After Dark" までの Tom って、すごく険がある、というか、ピリピリと不機嫌な男という印象がします。そこもわたしはけっこう好きなんですが、やっぱり日本じゃウケないよね。

 音的にも "Long After Dark" までは似通った印象なのですが、以降は様々なスタイルを取り入れていったことがわかります。彼が長く活動し続けられたのも、それがあったからではないかな? シンガーソングライター風、ブルース、カントリー、The Beatles 的ポップ、単純なアメリカンロック野郎じゃないんですよね。

 そして、後期になるとおおらかで、哀調を帯びた曲が増えていきますが、一方で彼の強い個性は薄まることはなく、全体を通して一本、筋が通っています。

 聴いていて、音がスッとなじむのを感じます。自分で思っていた以上に影響を受けていた人なんですね。

 もう、あの皮肉な笑みは見られないんだ。