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開店休業の記

今日の音楽 ー アフリカからアメリカへ

Tales Of America

 今回は新規開拓。J.S. Ondara の今年出たデビューアルバム "Tales Of America" です。某ネット通販サイトで見かけて試聴してみたら、よさそうだったので購入。

 彼は現在アメリカ在住ですが、ケニアのナイロビ出身なのだそう。1992年生まれ。本人の言葉によれば、10代の頃は Nirvana 、Radiohead 、Oasis や Death Cab For Cutie などを好んで聴いていたそう。この世代らしいです。"Knockin' On Heavens Door" を Guns N' Roses のオリジナルだと思っていたんだとか。ああ、なるほど(笑)。この曲が Bob Dylan の作だと知って傾倒し、さらに Neil Young や Ryan Adams といったシンガーソングライターたちを熱心に聴くようになったとか。

 ということで、彼の音楽スタイルは明らかにフォーク系シンガーソングライターの流れをくむものです。全編アコースティック楽器中心。今となっては古めかしいと感じるようなものですが、本人がアメリカ出身ではないせいか、懐古趣味的な印象はなく、むしろ鮮度のいい音になっています。

 大雑把なくくりでいけばアフリカ系ってことになるわけですが、生まれも育ちもアメリカのアフリカ系の歌い手たちとはとは違い、その朗々とした伸びやかな歌声からはソウル、ブルースあるいヒップホップといった分野の匂いはほとんど感じられません。当たり前かもしれませんが。

 新しさ、という点は期待すべくもないのですが、しかし、意外とこういう音楽スタイルには場所や時代を問わない普遍的な魅力があるのだなと感じさせられた次第。