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開店休業の記

今日の音楽 ー 切々と

No More Sad Refrains : The Anthology

 久しぶりに Fairport Convention 関係、いってみましょう。ブリティッシュ・フォークロックを代表する女性歌手・Sandy Denny の2枚組ベスト "No More Sad Refrains : The Anthology" です。Fairport Convention 、その脱退後に結成した Fotheringay にソロ4作その他で計34曲。これで1000円! どう? どう? どおっ?

 もとい。

 収録曲は基本時系列順で、1枚目は Fairport Convention 〜 Fotheringay 〜ソロ1作目その他。このころはやはりトラッド色が強いです。ただ、収録曲の多くは彼女の自作で、実は伝承曲は数曲程度。歌手としてだけでなく、ソングライターとしても優れた人であったことがわかります。2枚目はソロ2〜4作目その他。ソロ後期にもなると曲調やアレンジからトラッド色が薄まってややフォーク寄りのポピュラーという感じになってきますが、歌い方や節回しは変わらず、やはり基本はトラッドなんでしょうね、この人は(彼女のお祖母さんはスコッドランドの伝承曲の歌い手だったそうです)。

 しかし・・・、この人は何歌っても薄幸感が滲んでしまうのはなぜだろう? 歌いっぷりは声に力がありケレン味のない朗々としたものなんですがね。選曲のせい? 早世した人(1978年に31歳で事故死)だからそういう印象を持ってしまうのかもしれませんが。アルバムタイトルも曲名からとったとはいえ「悲しいリフレインはもういらない」だし。あちらでもそういうイメージの人なんでしょうか。また、ジャケ写が拍車をかけてて・・・、わざわざこういうの選ばんでも・・・。でも、生前のソロ4作のジャケ写も全部笑顔がないからなぁ、この人(笑顔になるとけっこう愛嬌がある人なんだけど)。

 こういう音楽って、齢を重ねるとまた別の味が出てきたりする分野でもあるので、もっと長生きしておばあちゃんになっても朝崎郁恵みたいに歌い続けてほしかったな。

 Fairport Convention 時代はもちろんですが、ソロ作でも Richard Thompson 翁が随所に参加しておられます。クレジット見なくても、あのギターが聴こえてくれば、すぐわかりますけど。

 "It Suits Me Well" が好きです。