今回は新規開拓。時々やらないとね。
英国のロックバンド・Anathema の2012年のアルバム "Weather Systems" です。
全然知らなかった人たちですね。1990年結成で現在も活動継続中らしいので、そろそろ30年かい。今まで聞いたこと、なかったんだけどな・・・。
某通販サイトでお薦めに入っていたので、試聴してみたらけっこう良さそうだったので買ってみました。
買ってからちょいと調べてみたんですが、もともとはゴシック・メタルな人たちだったんだそうで。ゲゲッ。
思いっきり先入観を持って聴いてみたんですが、「えっ、どこがメタルなの!?」という音でした。ゴシックという言葉から連想される暗くて重くておどろおどろしげな感じもなし。むしろ、クリアで涼やかな音にドラマティックに美しいメロディー、効果的なストリングス、加えて英国的な(多分、アメリカのバンドではなかなか出せない)憂いを帯びた佇まいがなかなか素敵です。男女二人がボーカルを取る歌も奇をてらったところはまるでないオーソドックスなもの。ジャケットからしてメタルっぽくなくて、日本のポストロック系みたいな感じですし。そう、実は日本人の好みにとても合いそうな音楽だなという印象です。
で、大きく音楽性を変化させた現在の彼らはプログレ・バンドともみなされているようで・・・。ぷ、プログレ? そっ、そうかぁ? たしかに長めの曲はありますし、交響楽的な傾向もあるのですが、わたしはふつーにオルタナティブ系ギターロックでいいんじゃないかと思いますけど。
良い作品だと思います。アタリでした。
参考のため、彼らのファーストアルバムも試聴してみたのですが、これが見事にゴスでメタルでした。笑っちゃうくらい。知らなかったわけだわ。
「まさかボーカル、同じ人じゃないだろうな!?」とこちらも調べてみましたが、さすがに別の人でしたね。そらそうだわ。同一人物でコレだったら、それはそれで素晴らしく幅広い表現力と言えますけどねっ。