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開店休業の記

今日の映画

ペーパー・ムーン

 今日は元旦ですが、映画の日でもあります。と書こうとしたんですが、ホントは映画の日って12月1日で、それ以外の1日はそうではないらしい。とはいっても割引の日には変わりないので、1本を観てきました。古い映画です。「ペーパー・ムーン」、1973年の作品ですね。

 舞台は大恐慌後のアメリカ。フランクリン・ルーズベルト大統領時代ですね。昔、少しつきあったことのある女が事故で亡くなり、その葬儀に顔を出した流れ者の詐欺師のモーゼ。その場で亡くなった女の9歳の娘・アディを遠方の親戚のところまで送り届けるよう頼まれ、半ば強引に押し付けられる。すぐに厄介払いするつもりだったが、結局成り行きでアディを連れながら方々で詐欺を働きつつ、車で旅を続けるモーゼ。そして、アディは意外な才能を発揮し・・・。

 物語の時代が1930年代とはいえ、制作されたのは1970年代なのにモノクロです。あえて雰囲気を出すためにそうしたのでしょうか。

 なんといっても、アディのこましゃくれっぷり(笑)が見事! すごいわ、これ。タバコ吸っているシーンなんか、あまりに堂に入っていて、ふだんから吸ってたんじゃないかと思うくらい。今じゃ、小学生でこんなの、撮れないだろうな。

 途中、アディが "I ain't hungry!" って叫ぶのが聞き取れました。"ain't" はこの場合 "am not" に相当するのですが、"am not" に比べ乱暴な表現らしいです(♪ "It ain't to nothing to me" ♪)。字幕では「食べたくない」ってなってたような気がしますが、実際には「ハラなんか減ってねぇ!」ぐらいの感じかも。ガラの悪い子らしい(笑)。

 両替詐欺の手口って、こんな頃からあったのね。ああ、日本でも「時そば」があったか。あれ、江戸時代だし。

 もう40年以上、昔の映画ですんで、古めかしいつったら古めかしいのですが、でも、今の映画にはないおおらかさが感じられます。

 観てとても楽しいお正月に合う映画でした。