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開店休業の記

今日の音楽 ー 夏の終わりに

The Last Rose in Summer

 気がつけば8月も終わり。夏休みが終わったのか、朝、通勤途中の通りでしばらく姿を見せなかったおチビたちが幼稚園バスを待っていました。ということで、思い出して聴いてみました。Nav Katze 、1992年のアルバム "The Last Rose in Summer" です。メジャーデビュー後、3枚目ということになります。

 メジャーデビュー後はロック色が薄まった感じだったのですが、本作1曲めの「海」はいきなりギターがギャンギャン鳴っています。といっても、かつての The Police 風ではなく、グランジ的なものです。そういえばちょうど、そういう時期だったんだな。この世代の洋楽指向がうかがえます。

 改めて聴いて思ったんですが、この人たちって、わりとメロディが単調。それが特に顕著なのは「きらきら」。イントロのメロディがほぼそのまま最後まで繰り返されるような曲です。だから、つまんないということでは全然なくて、ボーカルが途中で入れ替わることもありますが、緊張感もそのまま持続するという。わたしにとっては好きな曲の一つ。

 この時期はドラムが抜けてギターの飯村直子とベースの山口美和子のデュオになっていました。二人ともボーカルをとるのですが、明確に曲単位で分かれるというより、「きらきら」のように交代したり、二人でユニゾンで歌ったりしています。今でもどっちがどっちだかわかっていないのですが(苦)、一方が少女のようなハイトーン、もう一方がやや低めの落ち着いた声。

 本作はわたしが初めて聴いた彼女たちの作品です。当時、なんとなく、女性が演るロックが聴きたいなぁと思って、ちょうど発売された本作を買ってみたと。かなり適当に選んだのですが、アタリでした。今聴けば時代は感じますが、古びた感じはありません。

 背筋をスッとのばした姿勢の良さと非妥協的ともいえるような作り手の意志を感じる作品です。で、ありつつ、とても感傷的。

 「アルカディア」も大好きです。