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開店休業の記

今日の音楽 ー とっても70年代前半

Cavaliers: An Anthology 1973-1974

 最近のある日、突然 Cockney Rebel が聴きたくなって、買ってしまいましたよ、"Cavaliers: An Anthology 1973-1974" です。

 Cockney Rebel は1970年代前半に英国で大人気だったロックバンドです。といっても今の日本じゃほとんど忘れられたバンドといってもいいかも。

 本作は編集盤で、デビューアルバム "The Human Menagerie" とセカンドアルバム "The Psychomodo" に別バージョン集とBBCに出演した時の音源を加えた4枚組です。これで1,600円ちょっとで買えたんだから、お得ですよね(やめろって)。

 ジャンルでいくとグラムってことになるのかな? でも時代を反映してかプログレっぽいところもあるし、フィドルやマンドリンが出てきてフォークっぽい感じもあるし。こういうの聴いていると、若い与太者どもが好き勝手なこと演るのがロックだったんだなぁとしみじみ思います。良い意味でテキトーでなんでもありでチャラいんですな。安っぽいネオン街の賑わいみたいなね。音楽的には全然似てませんが、やはり同時期に活動していた Faces なんかとも共通するおふざけ感覚があります。パンク勃発前のロック爛熟の時代が蘇るようだわ。で、英国らしい The Beatles の流れをくむポップな楽曲がよいのです。

 今一つ情けなくて迫力に欠ける歌声(これはこれで味があるともいえます)のリーダー・Steve Harley は Ray Davies をぐっといかがわしくしたような感じで(本作付属のブックレットに彼のお化粧顔の写真があるんですが、今見ると妖しいというより笑えます)、そのちょっとねじれた感性は評価が分かれそうだなぁ。好きな人は大好きだろうけど・・・。

 ロック史に残る伝説のバンドとか必聴とかそういうのではありません。はっきり言ってB級です。B級バンドです、思いっきり。でも、B級ならではの楽しさってもんがあることを感じさせてくれるバンドでもあります。

 今やロックの人も音楽学校出が増えているっつー話ですが、そういう人たちはこういうのは演らんだろうな。