
再び笹久保伸を。2016年のアルバム "OU BOIVENT LES LOUPS" です。こちらは全編即興演奏によるアコースティックギターのインスト集となっております。
歌なしで解説も全くないため、どういう背景を持った作品なのかはわかりません。どう受け取るかは聴き手に任されているようなものなのでしょう。とっつきやすい音楽ではないですし、わかりやすくもないです。
達者な演奏ですが、興味をひくのはそこではありません。クラシックのようで、ラテンのようで、フォークのようでもありながら、浮かぶイメージは非常に日本的な重苦しさや淀み、という音色ですね。モノクロで撮られたシリアスな時代劇に合いそう。
今日の音楽 ー 「秩父遥拝」