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開店休業の記

今日の映画

わたしは、ダニエル・ブレイク

 今日は映画の日。ということで1本を観てきました。「わたしは、ダニエル・ブレイク」です。ケン・ローチ監督の作品ですね。DVDでですが、以前、「この自由な世界で」と「麦の穂をゆらす風」を観ていまして、どちらも良い作品でした。

 英国ニューカッスルで大工をしていた59歳のダニエル・ブレイク(なんとなくフィル・コリンズを思い出す風貌)は心臓を患って医者から働くのを止められていた。国の生活支援手当を受給していたが、厳しくなった審査により支給を停止されてしまう。やむなく、代わりに失業手当を受けようと職安へ。そこで出会ったシングルマザー・ケイティとその二人の子どもの境遇に同情し、助けようとするダニエルだったが・・・。

 くすんだ画面。音楽はほとんどなし。観光で行ったのではなかなか感じることができないであろう英国の姿が映し出されています。前に観た2作同様、全編、やるせないです。

 「この自由な世界で」でも感じたことですが、どこか現代日本社会にも通じるものがあります。状況とか、制度とか、問題点とか。ああ、わたし、何度も職安に通ったことがあるので一応、言っときますが、日本の職安はまだあんなにキッツい感じではないですよ、多分。書類は手書きでだいじょぶですし、ネットが使えなくてもなんとかなります(・・・それにしてもネットで食ってる人間としては、ネットでの手続きに悪戦苦闘するダニエルの姿を観ていると、いささか後ろめたい気分になったり・・・)。

 なんでこうなってしまうんでしょうね? 便利なはずのネットも困っている人を助けるためにあるはずの制度も、ダニエルを翻弄するばかり。

 土曜の映画の日ということもあって、映画館の入りは上々だったようですが、映画が終わって出口に向かうお客さんの多くが、黙りこくって奇妙なくらい静かに退場していたのが印象に残っています。