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開店休業の記

今日の音楽 ー すでにパンクではなく

Don't Tell A Soul

 The Replacements リマスター+ボーナストラック付再発作品シリーズもそろそろ終盤。1989年の "Don't Tell A Soul" です。このアルバムからギタリストとして Slim Dunlap が加入しています。

 たしか初めての日本盤が本作。バンド崩壊寸前でようやく、というあたりが皮肉で The Replacements らしいんですが。

 インディレーベル出身でカレッジチャートで大人気、という点で当時すでに大成功を収めていた R.E.M と共通しており(ちなみに "Let It Be" では R.E.M のギタリスト Peter Buck がゲスト参加しています)、彼らに続けとばかり鳴り物入りで紹介されていたのを憶えています。

 わたしも初めて The Replacements を聴いたのが本作。R.E.M ファンだったこともあって、「じゃあ、聴いてみるべ」と。その時の感想は「まあ、悪くないんじゃない。」えらく熱がありませんが、そんなもんでした。好きになったのは、しばらく後に輸入盤屋さんで投げ売りされているのを「この値段なら、まっ、いっか」と買った "Tim" を聴いてからです。

 本作はその後、あまり聴き返すことがありませんでしたし、今回聴き直してみても The Replacements としてはあまり良いとは思いません。

 整理されて妙にすっきりした音。意図的に付加されたスケールの大きさというか、メジャー感というか、なんというか。最初に聴いた時はもちろん気がつかなかったんですが、1作目から通して聴いてみると、ここで明らかに何かが変わったんだなと感じます。でも、わたしにとって好ましい方向性ではなかったな・・・。このアルバムでのバラード系の曲なんかは、"Here Comes A Regular" を聴いた後では甘ったるいし、アップテンポのは "Pleased To Meet Me" までに比べて行儀が良すぎます。

 結局、次作をもって The Replacements のオリジナルアルバムは最後となります。