
一昨年亡くなった Allen Toussaint の遺作 "American Tunes" です。
14曲収録。基本、インストゥルメンタル。カバー中心。ゲストの Rhiannon Giddens(Carolina Chocolate Drops)が歌う曲が2つ、1曲だけ Allen Toussaint 本人が歌っています。
作風としてはわたしが苦手な Jazz 寄りなんですが・・・、これはよいわ・・・。流麗で洗練されているけどお高くとまっているわけではなく、親しみを感じさせるピアノ。素敵です。何かとトゲトゲしがちな朝の通勤時も、これを聴いていると気分が和みます。
アルバム最後の曲が彼の歌う "American Tune" です。かつて彼が参加した Paul Simon のアルバム "There Goes Rhymin' Simon"(1973年)に収録されていたものです。本人が意図したかどうかはともかく、今のアメリカの状況を考えると「わたしたちはかつてない不安定な時代の只中でアメリカの歌をくちずさんでいる」という歌詞には、複雑な思いを感じざるえません。
今日の音楽 − "Genuine Negro Jig"
今日の音楽 − "Southern Nights"
今日の音楽 − "Browning Bryant"