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開店休業の記

今日の本

ビッグデータの罠

 「ビッグデータの罠」(岡島裕史:著 新潮社)、読了。

 そもそも「ビッグデータ」の定義が不明瞭ということもありますが、わたしは「かつては不可能であった大量のデータの収集がインターネット利用の普及で可能になり、それを使ってビジネスで利益をあげようとして失敗した」みたいな話を集めた本かと思ったのですが、そうではなくて、大量のデータとその分析が予期せぬうちにどのように社会を変えてしまうか、特に利便性と引き換えに提供した個人情報がどのような問題を引き起こすかに重点がおかれています。

 わたしのようにIT業界に身をおいている人ならおそらくすでに認識していたことが多く、特に目新しさは感じませんでしたが、こうやって整理された上であらためて提示されると問題の深刻さを感じます。でも、こうした問題について意識していない業界外の一般の人の方が得られるものが大きいかもしれません。内容・文章もあまり専門的ではなく、難解ではありませんし。