「そういえば、この人、CD持ってなかったなぁ」と思って買いました。Jeff Buckley の "So Real" 、2007年のベストアルバムです。ベストアルバムっつっても、1997年にまだ30歳で亡くなるまで1枚しかスタジオフルアルバムを遺さなかった人ですから、選曲にも限界が・・・。もちろん、よく知られた "Last Goodbye" 、"Grace" や "Hallelujah" など(このへんを聴きたかったわけです)は収録されています。
思うのは「こういう風に歌える人って、ホントにいないんだよな・・・。」
声も素敵な人ですが、声とか歌唱技術とかそういったもの以上に、情動のおもむくまま歌う、という彼の個性こそが魅力的です。精神論はわたし嫌いなんですが、これはやっぱり音楽に向かう心のありかたの問題だよね。いくら声が良くても技術がうまくても、歌えない歌がある。そういう感じです。
その一方で、心のままに歌いすぎて曲としてはとっ散らかってるのがけっこう多いという気もします。もう少し具体的に言うと、曲のある一部はすごく印象的で何度も頭の中で繰り返し再生されるんだけど、曲全体では「あれっ、どういう曲だっけ?」となってしまって思い出せないという・・・。
そのへんは若いというか、経験不足が露呈してしまっているわけですが、・・・しかたないよね、ホントに早過ぎた。
強烈な情動はそのままに、もう少し彼に時間が与えられれば、経験に磨きをかけられてさらに素晴らしい音楽が作ることができた可能性が見えるだけに、月並みですが、惜しい。同世代だし。
"Dream Brother" 3分24秒あたり、And nobody ever came と歌われた直後の乾いたドラムの音が、ありがちな感じなんですが、なぜか無性に好きです。