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開店休業の記

今日の本

生命のからくり

 「生命のからくり」(中屋敷均:著 講談社)、読了。

 生物学からみた「生命とは何か」という本です。著者は分子生物学者。

 この分野は現在進展の非常に速い研究分野ですので、ちょっと前の本だとすぐ内容が古びてしまいますが、この本は出たのが2014年の比較的最近の本ですので、その点はだいじょうぶ。実際、少し前までのDNAがすべてを決めるという、いわば「遺伝子決定論」的な傾向の見直しが進んでいるんだなということが感じられる内容です。

 生命と非生命との境界の見極め難さを解説したあたりがおもしろく、生命現象を継続と変革がせめぎあう情報システムととらえているところはいかにも現代的。

 難解ではありません。ほどよくかみくだいて書いてあり、研究者が書いている本としては読みやすくてよかったです。

 カール・セーガンの名前が出てきたので著者の生年を確認してみると、ああ、やっぱりあの世代か(笑)。この人も「COSMOS」を観て研究者を志したのでしょうか。