
今回は新規開拓。Family Of The Year 、2012年のアルバム "Loma Vista" です。このアルバムに収録されている "Hero" をネットラジオで聴いて、なかなかよかったので購入。
新規開拓なので、彼らについては何も知りませんでした。調べたところでは彼らはギター2人、ドラム1人(以上、男)、キーボード1人(女)の4人組でアメリカ・ロサンゼルスを拠点としており、本作は2作目。
こういうまともに明るく、前向きで若々しい音楽は久し振りかも? スタイルは、ややフォーク寄りのオーソドックスなギターポップ/ロック。メロディはなんつーか王道? まだ、それほど売れたわけではないようですが、けっこうメジャー感があるというか。時々、アコースティックギターの響きがとても印象的です。歌はリードボーカルがギラギラと「オレの歌を聴けっ!!!」って感じで引っ張るのではなく、「みんなで歌おう」という合唱型が多く、聴きようによっては21世紀風ウェストコースト・ロックともとれなくもないです。
質はなかなかのものだと思いますが、好きかというとそれは別の話。
どうも屈折感が全然感じられないのが気に入らないなぁ。
若いんだったら苦悩せんかい! 壁に頭ガンガン叩きつけて、夕陽に向かって叫ばんかい! 社会の理不尽さに怒り、孤独の苦しみにのたうちまわらんかい! カリフォルニアのバカ明るい太陽の下で健全ロックしてんじゃねぇよ!
と、たちの悪いヨッパライのように、根拠に乏しい言いがかりをつけたくなってしまうのです。
もちろん、それは彼らのせいではなくて・・・、ああ・・・。