
お天気がよかったので、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館へ行ってきました。自転車で。
ウチから最短で45kmほどなんですが、わかりやすく行ける経路がない上に、土地勘のないところなのであちこちで迷ってしまい、おまけに印旛沼自転車道を通って行こうとしたら勘違いして新川遊歩道を勝田台の方へ向かってしまい、大幅に遠回り。目的地まで65kmも走って、博物館、観る前に疲れちゃいましたよ。
お目当ては企画展示の「大ニセモノ博覧会 贋造と模倣の文化史」。
国立歴史民俗博物館:大ニセモノ博覧会
展示の規模はそれほど大きくありませんでしたが、おもしろかった! 出展された日本画にはその真贋とできばえについて解説文が添えられて楽しい。人魚のミイラについてはその実物(ニセモノの実物ってことです)だけでなくその製作法も展示あり。
かつての日本では、掛軸や屏風が宴会の間の室内装飾として重要であり、宴会が行われる家の格式を誇示するためにも著名な人物によるものが求められたので、それが贋作がはびこる一因ともなったそう。
わたしの祖父の家にも三条実美(!)の書があったそうですが、祖父はキッパリ「これはニセモンたい」と言っていたそうです(笑)。どうやら「贋作だっていいじゃないか、とりあえずカッコがつけば」というおおらかな(いいかげんな)雰囲気があったようですね。
常設展示も見応えがあるものでしたが、行ったのが昼過ぎと遅かっため、途中で時間切れ。2、3時間じゃ、とても足りないです。
博物館の売店も歴史関係の図書や他の博物館の図録を中心になかなか充実してまして、遮光器土偶のミニチュアが欲しくなったんですが、思いとどまって千葉産のピーナッツバターを買いました(脈絡なし)。


自転車道の起点(八千代市保品)はかなりわかりにくいところにありました。
帰路もまた道を間違え、結局往復の走行距離は120km超・・・。そんなつもりじゃなかっただけに、キツかったス。

おまけ。博物館の敷地の梅の木が花を咲かせていました。往路の桜も蕾がふくらんでいました。春ですね。

その梅の花の下には、ネコが。
ノラっぽかったんですが、写真を撮ろうとして目があったら鼻声で鳴きながら寄ってきました。