メニュー 蕭寥亭 検索

開店休業の記

今日の音楽 ー なぜ売れたのか

Sultans Of Swing - The Very Best Of Dire Straits

 突然ですが、Dire Straits です。

 いや、千円ポッキリでベスト盤売ってるの見て、つい。・・・、音楽ってそういう観点で選ぶものか? これだから貧乏人はヤだね。

 "Sultans Of Swing - The Very Best Of Dire Straits" 、16曲入りでほぼ年代順に代表曲を並べたものですね。

 お若い方々はご存じないかもしれないので一応説明しておきますが、ギター兼ボーカル兼作曲の Mark Knopfler をリーダーとして1978年にデビューした英国のロックバンドで、1990年代初めに活動停止するまで6枚のスタジオアルバムを発表し、いずれも大ヒットとなりました。いや、マジですよ。なんせ全英で5位、5位、4位、1位、1位、1位だもん。

 久し振りに聴きましたが、いいですね、Dire Straits 。"Brothers In Arms" の曲なんか、学生時代にMTVで聴く気がなくても散々聴かされたものですが、改めて聴きなおしてもいいもん。単なる売れ線バンドではなかったことが今になってわかります。"Money For Nothing" はつい歌っちまったい( "I want my, I want my, I want my MTV"・笑)。

 しかし、改めて聴きなおしてもう一つ思ったことは、「なんでこの人たち、売れたんだろうね?」でした。

 デビューアルバム収録の "Sultans Of Swing" がいきなりヒットしているのですが、この曲、パンク/ニュー・ウェイヴ期の英国にあってはどう考えても旧勢力、オールドスタイルだろ、っていう何の変哲もないギターロックなんですな。不思議。いや、わたしも好きな曲ですが。

 このベストを聴けばわかるとおり、以後も彼らはオーソドックスなロックに終始します。

 最大のヒットとなった5作目のアルバム "Brothers In Arms" はシンセの大幅導入や Sting との共演に、当時最先端だったCGをミュージック・ビデオに使ったり(約30年前のこととて、今観るとケータイゲームよりしょぼい・笑)とちゃんと時流にも気を配っていたようですが、基本は変わっていないと思います。でも、売れたよね、アレ・・・。

 メンバーのルックスのおかげで人気があったわけでもないしね。つーか、Mark Knopfler 見てキャーキャー言う女の子なんかおらんよ。ロックスターというより、工芸関係の職人さんみたいだもんなぁ。そう、彼は声も、デビュー当時から良く言えば渋いんだけど、じじむさいとも言えるタイプでどっちかってぇと地味なのにねぇ。

 あれほど売れたのに、活動停止後は半ば忘れられた存在のようになっているのも不思議。Mark Knopfler はマイペースでソロ活動を続けているようですけど(時々ネットラジオで耳にします)。フォロワーも見当たらないし。まあ、ほんとにオーソドックスなスタイルだったので、特別にフォローのしようもないだろうけど。

 でも、それだけに末永く聴ける音楽でもあると思います。やっぱり基本は強いのね。

 アルバム全作聴きこんだという立場でもないので、このベスト盤、選曲が妥当かとかはなんとも判断できないのですが、とりあえず聴いてみる1枚としての費用対効果はとにかく抜群です。