
久し振りに日本のバンドを。euphoria 2008年のアルバム「silence in everywhere」です。これは多分、どこかで試聴して気に入ったんだと思いますが・・・、いかん、もう記憶がない・・・。
収録されているのは6曲で、うちインストルメンタルが4曲。例によって雑な分類をすればポストロック寄りっていう感じです。
3人編成のバンドで、ほとんどそのままギター、ベース、ドラムだけが聴こえてきます。現代的にクリアで空間の広がりを感じさせるような音。
情緒が日本的、そしてなんだか東京っぽい印象です。ただ東京といっても銀座でも渋谷でも池袋でもない(池袋なロックというのも想像つきませんが)、郊外の雰囲気。轟音型ではなく、歌が入る曲でもボーカルは演奏の中に紛れこんでしまいそうなくらい控えめ。実は「70年代フォークが現代ロック化すると、こんな風になるのかも」とか思っちゃいました。4畳半のアパートがワンルームになったけど、感性は通じるものがあるというか。
それにしてもわたしが聴いた近年の日本のロックドラムはみな、こういう音色・リズムなのが少し不思議。悪いと思っているわけではなくて、ふだん海外物ばかり聴いている耳にはかなり日本独特に感じます。
感触が MONO に近すぎるのが難ですが、日本的な繊細さと爽やかさがあり、後味がスッキリしていて好感が持てます。特に1曲めの「december」なんかそう。
ただ、残念なことに現在活動休止中なんだそうで・・・。