
今日はコンピレーションです。"Come To The Mountain: Old Time Music For Modern Times" 、発売は2004年となっております。
アメリカの独立系レコード会社・Rounder Records から出ているもので、その所属アーティストによるオールドタイム・ミュージックの演奏を集めたもの・・・、らしいですよ?
実は某CDネット通販サイトでジャケットの写真見て、「おおっ、なんかよさそう!」とついカートへ放りこんでしまい(「どうせジャケットに写ってるお姉ちゃんにつられたんだろ?」とかいうツッコミは受け付けません、聞こえません)、実際に聴くまで中身がどんな音楽なのか、まったくわかっていなかったという・・・。末期症状だな、オレ。
そういう人なので、オールドタイム・ミュージックがどういうものなのかもよくわかっていませんでした。アルバムの紹介文によると、「この場合のオールドタイム・ミュージックとは、共同体や友人などの間で内々に共有・継承されてきたアメリカ南部のフォーク・ミュージックを、南部人自身が指すときに使われる言葉」だそうです。
22曲も入っていますが、参加ミュージシャンに日本で知られている人はほとんどいません。Alison Krauss And Union Station くらいかな? John Sebastian と Paul Butterfield によるハモニカだけのインストルメンタル "Amazing Grace" なんてのもありますけど。
カントリーやブルーグラスにつながる部分はあるんだけど、「そのもの」ではなさそうだし。曲によってはアイルランドっぽいところも感じるし、Ron Wood が弾きそうなスライドギターも聴こえてきたりして。
で、なんつーか、「民謡」なんですよね、雰囲気が。音楽が産業化する以前の姿を留めているというか、朴訥で日々の生活の憂愁がこめられてそうなところが。逆に、わたしたちがアメリカというとすぐ連想しがちな明朗快活さは、ほとんど感じられないところが意外です。
当然、地味ですが、内容はいいです。アメリカのルーツ音楽に興味のある方には、一聴の価値ありかと。