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開店休業の記

今日の本

ユニクロ帝国の光と影

 「ユニクロ帝国の光と影」(横田増生:著 文藝春秋)、読了。

 著者の本は以前にも読んでいました。

 今回も企業ルポルタージュです。前回のアマゾンも今回のユニクロも、急速に成長した新興企業で内情がよく知られていないという点で共通しています。

 ユニクロの服、わたしも持っています。モノとしては値段の割にしっかりしていると思いますし、特に悪い印象はないです。しかし、勤め先としてはこの本を読む以前からあまりいい話は聞いていませんでしたし、この本もそうした噂を裏書するような内容になっています。わたしにはとても勤まりそうにはありません。

 この本に書かれたことが真実かどうかは判断しかねますが、書かれた側からすれば当然おもしろくないだろうというのは予想できますし、現にこの本をめぐってその出版直後の2011年にユニクロが発行元の文藝春秋を名誉毀損で訴えています。そして昨年10月に東京地裁が出した判決は、原告・ユニクロ側の主張を全面的に退けるものでした(ユニクロ側は同月、東京高裁に控訴)。わたしが読んだ文庫版は昨年12月に出ており、新章が追加されてこの裁判についても触れられています。

 月の労働時間が300時間超えるって・・・、わたしもほんの短期間だけ経験がありますがもう二度と御免です。あの時はチーム全員に契約期間延長の要請があったのですが、5人中4人が即座に断りましたね。通勤時間も含めると(わたしは往復で3時間近くかかっていました)仕事以外のことはほんとうに何もできない状態に陥り、「過労死」という言葉が他人事だと思えなくなってくるレベルです。

 本書の記述が事実なら、ユニクロの従業員方の健康が心配。冗談じゃなく死人が出る前に改善を望みます。