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開店休業の記

今日の音楽 ー これぞ「過渡期」

Silver Bell

 今年の春に新作 "American Kid" を出した Patty Griffin ですが、また別のアルバムを出しました。"Silver Bell" です。といっても、これは純粋な新作ではありません。

 彼女の "Flaming Red" と "1000 Kisses" の間に当たる時期に制作された作品で、本来3枚目のアルバムとして2000年に発売されるはずだったのですが、わたしが聞いているところでは、当時所属していたレコード会社が買収されることになり、そのゴタゴタの中で結局お蔵入りになってしまったとか。この時、Patty 本人の契約も切られてしまったそうです。それから10年以上がたってしまったのですが、陽の目を見たのは何より。

 で、どんな作品かというと、これが見事に「過渡期」です。よく使われる形容ですが、このくらいピッタリなことも珍しい。"Flaming Red" 風のロックな曲と "1000 Kisses" 以降のカントリー/フォーク調アコースティック曲がごちゃまぜに同居しているという。ご丁寧にプロデューサーも2人が曲ごとに分担しています。

 曲そのものも "Flaming Red" や "1000 Kisses" の収録作に比べて「キレ」がないというか、聴かせどころが今一つ定まらないというか。"Mother Of God" は好きですが、これも出来としては2004年のアルバム "Impossible Dream" に入っているバージョンのほうが良いと思うし。

 率直に評価すれば、残念ながら「中途半端でまとまりに欠く」となります。この前後が良いだけにねぇ・・・。