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開店休業の記

今日の音楽 ー メガネは伊達じゃない

The First Three Albums

 今回も名前はよく知っているけどロクに聴いたことがない人シリーズでしょうか。夭折した1950年代のロックンロール・スター、Buddy Holly です。Buddy Holly & The Crickets の編集盤 "The First Three Albums" です。

 題名通り、初期の3枚のアルバムをまとめたもの。36曲収録で量はたっぷり。買った時はCD2枚組だろうと思ったのですが、1枚でした。1枚で36曲も入るのかよと驚いたのですが、全曲が2分前後で3分超はゼロ。なるほど、それなら入りますね。聞いたことのないレーベルの編集盤ですが、音質は良好です。

 ロックバンドの基本ともいえるギター2本にベース・ドラムの編成は、The Crickets から広まったとされます。その他、唱法、他人が作った曲ではなく自作自演中心、ギターにフェンダー・ストラトキャスターを採用等々、わずか数年の活動期間でありながら続く世代に絶大な影響を与えた人です( John Lennon や Elvis Costello ら、メガネ・ロックミュージシャンの先駆けでもある?)。

 多様な音楽があふれる今となっては、ただ素朴なロックンロールと流してしまってもいいのですが、しかしじっくり聴けば「あっ、このへんが60年代へとつながっていくんだな」というところが見えてきて、また別のおもしろさも感じられるのでは。アイディアも豊富で、せめてあと10年、いや5年生きられればいろんな可能性があっただろうなとも思う、そんな音でもあります。22歳(!)という若さで亡くなったことが本当に惜しまれます。

 曲もいいし、気の弱いサラリーマンみたいな風貌にもかかわらず(失礼!)声もカッチぇー。軽快なリズムの、50年代のアメリカらしい明朗快活な音も楽しい。気分を盛り上げたい時は安直な人生応援歌ではなく、Buddy Holly はいかが? 初期の The Beatles が大好きな方にもオススメ。