
どういうわけか、夏、暑くなると聴きたくなる人たちがいます。わたしの場合、The Beach Boys でもサザンオールスターズでもなく、Natalie Merchant 在籍時の 10,000 Maniacs ですね。ということで、1989年の "Blind Man's Zoo" なぞ。
分類するならフォークロックというところでしょうが、のどか・安らぎ方面寄りではなく、社会問題をしばしば取り上げる硬派な姿勢と80年代の醒めた空気を併せ持つバンドです。当時主流の音に迎合しない、言い換えると素っ気ないともとれる音ですが、カレッジチャートから人気が出て、本作は全米チャートでも13位というヒット作になりました。ただし当然のごとく日本ではさっぱりでした(日本で売れるタイプではないよね・笑)。
なぜ夏に 10,000 Maniacs なのかはさだかではありませんが、思うにスカスカ隙間だらけのバックの音にしっかり者お母さんみたいな Natalie Merchant の歌声、という組み合わせが涼しげに感じるからでしょうか。ギターにせよオルガン/ピアノ類にせよ、やや硬質でグラスを鳴らしているような高音が印象的なところがいいのかもしれない。
いずれにせよ、「日本の暑い夏に 10,000 Maniacs」とか言ってるのはわたしぐらいでしょうけど・・・(お仲間がいるとはとても思えん)。
今日の音楽 ー "Leave Your Sleep"